DeNAを退職します

このエントリーについて

10/30をもって最終出社となり、DeNAを退職することになりましたのでそのご報告です。
現職において社内外の皆様には大変お世話になりました。
本来ならばお一人お一人に直接ご挨拶させていただきたいのですが、諸々の制約のためこのような形を取ってしまうことをお許し下さい。

DeNAで働くということ

DeNAには4年半勤めていたことになりますが、入社当初を振り返ってみると技術的にもマインド的にもまだまだな段階で採用してもらえたことはとても幸運でした。
しかも当時は大物エンジニアが続々と入社している状況で、そんなすごい人達と一緒に働くことを楽しみにしていた反面、ちゃんと会社に貢献できるのかどうかとても不安でした。

DeNAという会社は誰にでも自分のMaxより目一杯ジャンプしてやっと届くか届かないかというところにハードルを置くのがとてもうまい会社で、なおかつ周りのハイスペックなエンジニア達に囲まれ、常に自分の立ち位置を認識できるような環境の中でした。
そんな中入社以降無力感を感じることもあれば成長していることを実感できる充実した日々を過ごすことができました。

その過程で技術力はもちろん、様々なアイディアが色んな場所から無限に湧いてくるような中、更に猛烈なスピードで事業が展開されていくという環境で一致団結していくために必要なコミュニケーション力(個人的には大人力と呼んでいるやつ)も高めることができました。(大人力は今も全然足りていないので引き続き頑張るぞい)

DeNAに入社する際に考えていた自分がこうありたいというエンジニア像を遥かに超え、それまで苦手だったり無関心だった技術領域に踏み込んでいくことができたのは今となってはかけがえのない財産になっています。
今後のキャリアに大きく影響するような経験をさせてもらった会社、DeNAで働く全ての人達に感謝します。ありがとうございました。

また、以前はRubyコミュニティでしか活動していなかった自分ですが、そのままだと決してクロスしないような多くのコミュニティ、優秀な社内外のエンジニアの皆様と交流する機会も増え、多くのものを頂きました。
本当にありがとうございました。

DeNAという会社の魅力

DeNAは永久ベンチャーという言葉を標榜しているわけですが、この2年ほどは以前にも増して社内にいてもびっくりするほどベンチャースピリットに溢れる企業になっています。
様々な事業を行っているということもあるのですが、その裏にはたくさんの失敗や成功があり、それをこれから生まれてくる新しい事業に有機的に繋げることができる企業です。
失敗したらタダでは起きないなんて言葉は生易しい。
その文化を更に加速させ、チャレンジしている企業です。

それは各事業に携わっている人を見ると明らかで、個々の事業が起業したての会社のようにエネルギーに溢れ、人が情熱を持って事業にフルコミットしている稀有な状況があります。
その中で、新卒で入ったメンバー、中途で入ったメンバーがお互いを補うように能力を発揮し、かつ成長し、組織としてのアウトプットを最大化している状態は驚異的でした。
恐らくこんな会社はそうそう無いんじゃないかと思います。
いつどのタイミングでjoinしてもエキサイティングな会社というのが最大の魅力なのではないでしょうか。

じゃあなんで辞めるの?

DeNAという会社はどこを見ても超一流なエンジニアがいる環境です。
それは協力して仕事するという上ではこの上ない経験なのですが、見方を変えると自分の弱点を他のエンジニアがカバーしてくれるということになります。
ただ弱点というのは成長するチャンスでもあり、自分に足りないところを見極められるというメリットもあり、今後のキャリアを考える過程であえて弱点になるようなことを求められるような環境に身を置きたいと思うようになりました。
理由はこれだけではなく、もっともっとたくさんあるのですが、今回色んなタイミングが重なり退職することを選択しました。

次のお話

ありがたいことに次はもう決まっていて、間髪入れずに11月から新しい環境で仕事をすることになっています。
ryopeko先生の次回作にご期待ください。

改めてお礼

この4年半の間、接していただいた全ての方にお礼申し上げます。
これからも変わらぬお付き合いをしていただけると幸いです。

以下謎の余白と謎のリスト

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